自由研究に【国際宇宙ステーション(きぼう)】を観測してみよう! 無料(タダ)、1日でできる、お手軽、小学生、中学生、高校生、だれでも楽しめる

夏の自由研究に「国際宇宙ステーション」の観測をしてみてはいかがでしょうか。

1日でお手軽にできますよ!

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■ 国際宇宙ステーションは、90分で地球を一周している

国際宇宙ステーションは地球の周りを回っている人工衛星の1つです。高度400kmの低い軌道を、秒速約8kmというものすごい速度で回っています。高度が低いのは、地上との間で物資の行き来する必要があるので、できるだけ低い方が便利。かと言って、あまり低い軌道だと空気抵抗を受けてすぐに地上に落下してしまうので、空気の影響をほぼ受けないギリギリの低い高度が400kmということです。

ちなみに、気象衛星ひまわりなどは、静止衛星と呼ばれ、高度36,000kmの高い軌道で、地球の周りを回っています。こちらは1日で地球を一周するので、地上から見ると、いつも同じ位置に見えます。実際には遠すぎて肉眼では見えませんけど。

国際宇宙ステーションの軌道は高度400kmなので、速度を上げないと、地上に落ちてしまいます。秒速約8kmというのは、そういった理由があったのです。その結果、90分で地球を一周します。中にいる人は大変ですね。1日に何回も昼が来て、夜が来て、落ち着かない。まあ、宇宙では上下もないですから、位置感覚も時間感覚も自分でコントロールしないとダメですね。中の人には本当に尊敬します。私はとても宇宙飛行士にはなれません。

■ 観測できるのは、わずか数分だけ! 感動的な体験

地上から高度400kmの低い位置にいるので、比較的観測しやすいのですが、見えるのはわずか数分だけ。

すっと表れて、すっと消えていく、感動的な体験です。

難しい話は後回しにして、とりあえず観測できる日時は予め決まっています。今はネットで簡単に調べられます。便利な時代です。

国際宇宙ステーション「きぼう」を見よう
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

たとえば、東京の日時はこちらから
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/tokyo/index.html

スマホアプリもあります。

公式Twitterアカウントをフォローしておくと、いち早く情報をゲットできますよ!

現れる時間を狙って、見え始めを見つけられるといいですね。

でも最初は、どこにあるのかわからないと思うので、まずは見つけることに集中しましょう。

明るい星のようなものが、すーっと動いていたら、それは間違いなく国際宇宙ステーションです。ほぼ直線状に動いている筈です。

UFOではありません。ジグザクに動いたりしませんよね!?(笑)

光は点滅してないですよね。もし点滅していたら、それは飛行機です。残念!

見つけたら、その時刻を秒単位まで記録しておきます。後でレポートを書くときに役立ちます。

■ 観測のクライマックスは、消える瞬間!

観測できるのは、わずか数分です。消える瞬間まで、ぜひ目を離さないでください。

すっと消えたら、拍手!

まあ、一人で拍手してたら変な人に思われちゃいますが。できれば、友達と一緒に観測して、一緒に拍手すると盛り上がりますね。

そして、消えた時刻も、きちんと秒単位で記録しておきます。こちらもレポートを書くときに役立ちます。

■ 肉眼でも観測できる、1日でできる、簡単、無料(タダ)

国際宇宙ステーションの観測をオススメするのは、だれでも無料でできるところ。

決まった時間に、決まった方角の空を見ることができれば、お手軽、簡単に観測できます。

都会の明るい空でも、なんとか見えます。一等星と同じくらいの明るさです。

材料もいりません。ノートかスマホがあれば十分です。

とっても簡単で、お手軽な自由研究ですね。

■ 写真撮影はちょっと面倒 肉眼で観測するだけでもOK!

写真撮影するときは、三脚が必須です。

一眼レフのデジカメが使えれば、チャレンジしてもいいでしょう。

マニュアル設定で、ISO感度は最高に、ピントは最遠に、固定。
シャッター速度を1分など、長時間にして、シャッターを解放します。

うまくフレームに入れば、国際宇宙ステーションの軌道が線のように映っているでしょう。

https://twitter.com/takenoko_5555/status/1158706540573908992

でも、オススメは肉眼での観測です。
わずか数分しかチャンスがないので、目で追う方が確実です。

また、消える瞬間はぜひ肉眼で確認してほしいです。

宇宙とつながっている、幻想的な気分が味わえますよ!
(そんな気分になるのは、オタクだけかな?)

■ 観測レポートのまとめ方 ここを押さえればバッチリ!

1. 観測した日時は秒単位まで記録

観測した日時、見え始めと、消えた瞬間、時刻は秒単位まで記録してレポートにまとめましょう。表形式にするとわかりやすいですね。観測できる時間が短いので、記録は秒単位で! 分単位では記録としては弱いです。秒単位で記録することでリアリティーが増して、本当に観測したんだな、という実感が持てます。

予め調べた日時と、実際に観測した日時が違っていれば、それも対比してまとめるといいですよ。

実験観測に、完璧は必要ありません。ズレていたら、なぜズレたんだろう? 単純に見間違えたのかな? などと考えることが重要です。

2. 事前に観測日時を調べた方法

予め公式サイトなどで見える時間を調べた方法もレポートに入れましょう。準備段階から興味を持ったことも大切な記録です。

3. なぜ見えて、消えるのか、自分の言葉で書く(論理的な気づき)

なぜ、突然現れて、突然消えるのか、自分の言葉で説明します。

太陽と地球、国際宇宙ステーションの位置関係によって、このような現象が起きるのですが、難しい説明は不要です。自分が理解できたこと、わからなかったこと、不思議も含めて、自分の言葉で書けばOKです。

事前知識があれば、かなり詳しく考察することもできます。わからなくても、なぜだろう?と思うことが大切なのです。ネットでもかなり詳しく解説したページがあります。興味が湧いてきたら、そういったサイトも調べてまとめてもいいですね。

4. 観測したときの気持ちを書く(感情的な気づき)

最後は感動的な気持ちを書いて、おわりです。

もし、何も感じなかったとしたら残念ですが、そういう淡々とした気持ちもいいでしょう。カッコつける必要はありません。自由研究ですから、自由に表現していいです。

事実は事実として記録しますが、それをどう感じたかは、あなただけのオリジナルです。

地球と太陽、月や他の星など、宇宙の存在を実感できたのではないかと思います。そんな宇宙の中に人工物である国際宇宙ステーションがある。普段は気にしていなかった宇宙と人間の関係を感じたかもしれません。貴重な機会ですよね。

国際宇宙ステーションの中には、人間がいます。どんな生活をしているのかな。などと思いを馳せてみるのもいいですね。

体験から、何を想像しても構いません。宇宙、生命、人間、社会、色々なつながりを感じたら、面白いですね。

いかがでしょうか。

1日でできる、お手軽な自由研究。

身近なところで、宇宙を感じられると面白いですよ。

ではでは。