サムスンの「NEON」がヤバいです!
「Artificial Human」(人工人間)の映像を見てください!
普通の人間に見えるけど、完全に人工的につくられたCGです。リアルとバーチャルの区別がまったくなくなった感じです。まじ、こんなのが普及すると、何を信じていいのやら…
途方に暮れる、元オタク少年のshigeです。こんばんは。最先端技術のさらに未来を考えてみましょう。
サムスンが発表した「NEON」とは?
米国ラスベガスで開催されている国際見本市(展示会)「CES2020」でサムスンが発表したCG技術。
「Artificial Human」(人工人間)と呼んでいます。
モデルになった人はいません。完全に人工的に合成でつくられた映像です。とってもリアル。テレビに出てきたら、普通に信じてしまいそうです。
サムスンの米国シリコンバレーにある研究所(Samsung Technology and Advanced Research研究所、STAR Labs)が開発
サムスンは韓国に本社がある会社ですが、グローバル企業ですから、米国に研究所があっても不思議ではないですね。そして、どこの会社もAI(人工知能)に力を入れている。
人間の骨格モデル+表情モデルで、感情や知性も表現
人間の骨格をモデルにしてCGを動かす技術は従来からありました。ディズニーのCGアニメなんかは、そういう技術でできています。でも、従来は表情をつくるのに、人間が細かく指示をする必要があったんです。CGアニメなんか、気が遠くなるような手間と時間がかかっています。
そこからちょっと技術が進歩して、「ちょっと笑って」みたいな抽象的な指示で自然に笑えるようになると、ビックリするような世界が生まれます。
部分的な技術は従来からあったんですが、全部を繋ぎ合わせると、信じられないような世界に突入します。CGなので、感情など持っているわけないのですが、どう見ても感情豊かな人間にしか見えないですよね。さらに、知性さえ感じさせてくれます。
リアルに感じるのは、人間の錯覚
これは、技術が凄いというよりも、人間の錯覚を利用しているわけです。あるレベルまでリアリティが上がってくると現実との違いがわからなくなる。急にリアルさが増した感じがするわけです。
サムスンは「NEON」を使って何をしようとしているのか?
リアルな相手を前にすると、それまで機械に向かって話したり操作しているときとは、ユーザーの振る舞いが変わってきます。より本音が出やすい。
「NEON」と対話しているときの人間(ユーザー)を分析することで、今までにない人間の特性データを手に入れられる。人間の表情を読み取り、そこから感情や思考を推測することも可能です。
人工的につくった「NEON」の表情を刺激として、その反応を人間から読み取る。刺激と反応のデータをセットで膨大に集め、AI学習する。人間の心理を深く読み取ってモデル化できそうです。
「NEON」は人間の心を操れるレベルにまで進化する
「NEON」はどんどんリアルさを増していくだけでなく、人間の心を操れるレベルにまで進化しそうです。どういう刺激を与えれば(表情やしぐさをすれば)、人間がどう反応するか予測がつくわけです。
これは、shigeの妄想ですが、かなりリアリティを感じます。
例えば、幸福度が高まる、高品質な接客サービスが実現する
いい方向に使えば、最高のホスピタリティーサービスが実現しそうです。でも、究極のサービスが安価に実現できてしまうと、人間は堕落してしまいそうです。すぐに、飽きてしまうかもしれません。最高の状態に飽きた人間は、もはや廃人に近い状態かもしれません。
過剰な幸福は、短期的にはいいですが、長期的にいいとは限りません。
悪用すれば、人を騙すことが簡単にできてしまう
これも危険です。単に騙されて損をするだけでなく、何も信じられなくなる。それこそ、心の病になりそうです。
どちらも過剰な利用は、人間をダメにする。
そうならないためにも、距離を置いて使いこなすことが大切です。
それができるのかどうかは、あなた次第かも。
てなことで。またね~!