小田急の「防音車輪」って何? 気になる構造は、何が違うの?

こんにちは。元オタク少年のshigeです。shigeはいつも小田急線に乗ってるんです。小田急線の車内に色々広告があって、小田急の広告もときどきあります。広告枠が余って大変なんですかね?余計なお世話ですが…

小田急の環境対策の広告の中で、「防音車輪」っていうのが目に留まりました。そして、ずっと気になっていたんです。そしてようやく、調べるときが来ました。



■ 「防音車輪」って、そもそも何?

shigeは異常に音に敏感。隣の部屋でなってるスマホのバイブ音で目が覚めます。「静音」とか「振動」とか、音に関するキーワードがあると、すぐ反応しちゃいます。

「防音車輪」って見ただけで、ゾクゾクしました。何だ、これは!?

ググってみても殆ど情報がありません。こうなると、意地でも探してやる!!

かろうじて、小田急のページと、その他少しだけ情報がありました。

防音車輪の導入(出典:小田急HPより)

カーブ区間ではレールと車輪がこすれ、車輪が微細に振動して高い周波数の音(きしり音)を発生させることがあります。この発生を抑えるため、車輪の振動を抑制する構造の防音車輪を導入しています。

2004年度には装着率が100%となり、今後も全ての新型車両に導入していきます。https://www.odakyu.jp/company/socialactivities/environment_report/2015/4/

振動を抑制することで、音を軽減している。なるほど。

振動は音の元ですからね。振動がなければ、音は出ません。

それは分かったけど、どうやって振動を減らしているのか、全然情報がありません。



■ 「防音車輪」の構造は何が違うの?

京阪電鉄のページでも「防音車輪」を導入しているという記事がありました。

曲線通過時にレールと車輪の摩擦により発生するキシリ音を低減するために、ゴムリングを車輪にはめ込んだ防音車輪を採用しています。防音車輪は従来の車輪より15〜20dB程度の騒音低減効果があります。
https://www.keihan.co.jp/corporate/csr/pdf/48.pdf

ゴムリングをはめる!?

電車の車輪って、鉄ですよね!?

まあ、鉄かどうか、よくは知りませんが。金属ですよね!?

そこに、ゴムですか?! マジ?

ゴムタイヤなら、音は減るかもしれませんが、すぐに擦り減っちゃうんじゃないの??



と思いましたが、図をよく見て見ると、金属の内側にゴムが挟み込まれた構造になっているようです。つまり、レールや車軸と接する部分は金属のまま、その内側にゴムの層が入っている。なんとも不思議で、手の込んだ構造です。

よく、こんなの作ったなぁ。日本人らしい、おもてなし構造です。

■ 「防音車輪」は、小田急環境ルームで見学できる!

小田急環境ルーム(世田谷代田駅のコンコースに開設)に行くと、防音車輪の実物を見学できます。

小田急環境ルームとは

・世田谷代田駅のコンコースに開設
・動画や模型により小田急の環境の取り組みを紹介
・自由に見学できる
・3人以上で事前申込すると、ガイドツアーに参加できる
平日、午後(15時00分~16時30分)に実施
土曜日、午前(10時30分~12時00分)と午後(14時00分~15時30分)の2回実施

https://www.odakyu.jp/csr/environment_room/

これは、夏休みの自由研究に最適ですね。親子で行ってみたいです!

■ 「防音車輪」をつくっているのは、住友金属工業?新日鉄住金?

そもそも、鉄道車輪をつくっているのは1社だけ。シェア100%の「住友金属工業」なんだとか。(出典:https://news.mynavi.jp/article/trivia-45/)

そして、現在は経営統合され、「新日鉄住金」へ。現在のHPにもしっかり載ってました(出典:https://www.nipponsteel.com/product/railway-automotive-machinery-parts/list/01.html)

経営統合の荒波にも耐えて、今に引き継がれているんですね。涙涙…



■ 「防音車輪」誕生秘話、京阪電気鉄道(京阪電鉄)からのリクエストがキッカケだった!

「防音車輪」が誕生したのは、京阪電気鉄道(京阪電鉄)からのリクエストがキッカケだったようです。

例えば京阪電気鉄道。「きしみ音を何とかなくせないか」というリクエストを受けた住金。鉄を極めるだけでは限界もある。車輪内側の溝にゴム製の輪をはめ込み、耳障りな高周波音を減らした。京阪が導入したのは平成10(1998)年。「苦情が一気に減った」
https://www.sankei.com/west/news/170522/wst1705220047-n1.html

京阪電鉄から小田急へ。

ようやく、話がつながりました。

あまりに地味すぎて、話題にならないのか。でも、重要な技術です。

小田急では、全車両に採用されているとか。コストアップが気になりますが、大丈夫なくらいコストも抑えられているんでしょうね。凄いです!もっと広まって欲しい! キーキー音がしているのは、ムダなんです。運動エネルギーが音に変換されて、耳障りなだけじゃなくて、エネルギー損失ですからね。まあ、そんな小難しい話は置いておいて…

ということで、「防音車輪」の話、いかがでしたでしょうか?

これからもマイナーな話も取り上げていきますよ。

ではでは


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