大切な基礎知識、ダムの「緊急放流」とは? 安全で適切な対応

台風19号の影響は、みなさん大丈夫でしたでしょうか?

被害に合われた方は、1日も早い復旧をお祈りしております。

今日は、ダムの運用でニュースにもなっている「緊急放流」についてお伝えします。とは言え、私は元IT系オタク少年のshigeです。ダムには詳しくない。でも、ちょっと調べたらわかることだったので、ご紹介します。

世間では混乱している方がいらっしゃるようですが、落ち着いて、正しい情報を持ちたいものです。



ダムの「緊急放流」に関する誤解  危険ではなく、安全対策です

何が問題かと言えば、「緊急」という名前ですよね。言葉だけで異常な感じがします。不安を煽るような名前がダメなんじゃないかと。この際ですから、もっとポジティブな名前に変えたいですね!

ドカンと一気に放流するわけではない

「緊急放流」という言葉から直感的にイメージするのが、それまでため込んでいた水をドカンと一気に放流するのではないか、という不安。

でも実際は違います。後でも紹介しますが、ダムへの流入量以上に放出することはありません。



緊急といっても、事前通知と事前協議を必ず行っている

ダムへの流入量以下の放流をすると言っても、下流域の水の量はそれ以前よりは増します。だから、事前に通知したり、協議をして、実際に放流するかどうかを決定します。

つまり、放流までには時間があるということ。ダムがなければ、通知もなにもなく、それこそ突然、水の量が増えることもあるわけです。ダムによって、ある程度のことが事前にわかることが重要なんです。

これから水量が増えることが事前にわかると、不安になるのかもしれません。知らなければ、もっと大きな被害が起きるかもしれないのに。だから、事前通知があったら、すぐに避難するかどうか判断することが大切です。

「緊急放流」の正しい基礎知識  理由と仕組みを理解しよう!

名前がよくないですが、ダムの運用について正しい基礎知識を知っておきましょう。



ダムへの流入量と同じか、それ以下になるように放流量を調節する

ダムへの流入量を超えて、ダムから放出することはありません。これが基本的なルールです。

ダムへの流入量 >= ダムからの放流量

大雨でダムへの流入量がどんどん増えているときに、放出量を制限していると、ダムの貯水量がどんどん増加し、ダムの限界を超えてしまいます。ダムの限界を超えてダムが崩壊したら、それこを一大事。大災害の危険があります。

ダムの貯水量、水位がこれ以上、増えないようにする対策が「緊急放流」です。最悪でも、ダムが無かったときと同じ量しか流さない。だから、ダムがあることで事態が悪化するわけではないんです。これだけで、私は落ち着くことができました。ダム、いいやつじゃん。当たり前のことですが、ちゃんと考えてる、頭いい。って、ホッとしますね。



下流域の増水タイミングを遅らせることで、避難のための時間を確保できる

雨の量、川やダムへ流れ込む水の量は、自然のことなので、人間がどうすることもできません。

ダムは一定量の水を溜めることはできますが、無限に溜め込むことができる筈もありません。

ダムでできるのは、放流のタイミングをコントロールすること。

緊急放流も、事前協議や事前通知の後に行います。実施するまでに時間の猶予があるので、その間、避難するための時間を確保できます。放流のタイミングを人間がコントロールする。これが、ダムがあることのメリットです。



ダムがあることで、事態が悪化するわけではない。ダムが無かったら、事態はもっと悪化する。

ダムの緊急放流がけしからん、と騒いでいる人は、じゃあダムは無い方がいいのか?という疑問も考えてみましょう。

ダムがなかったら、いつ水の量が増えるのか、予測困難です。自然に任せるか、人工的にコントロールするか、どちらがいいか結論は明らかですね。

ダムが無かったら、もっと事態が悪化する。自然のことは2回同じ条件で繰り返すことができません。実際に比較できないので、その効果がわかりにくいんだと思います。もう、想像するしかないです。

ハッキリ言えるのは、ダムで水量をコントロールして、仮に「緊急放流」することになっても、損することは無いもないです。

誤解が生まれやすいのは過去に「緊急放流」が実施されて、その後、水害が起きていること。でも、よく考えてみれば、豪雨で水量が増したことが、水害の直接原因です。豪雨自体はどうすることもできない。ダムが無かったら、もっと被害は大きくなっていたかもしれないのです。「緊急放流」が原因と考えるのは、視野が狭い。ということです。




今回の「緊急放流」で大規模な氾濫は確認されていない

今回の緊急放流が原因による災害は確認されていません。事実に基づき、正しい認識を持つようにしましょう。

流入量が多くなり貯水できない状態に近づくと、流入してくる水と同じ量の水を放水する、異常洪水時防災操作と呼ばれる「緊急放流」を行います。

台風19号による豪雨で12日から13日にかけて「緊急放流」が行われたのは、
▽茨城県北茨城市にある大北川の水沼ダム
▽茨城県常陸太田市にある久慈川の竜神ダム
▽栃木県那須塩原市にある那珂川の塩原ダム
▽神奈川県相模原市にある相模川の城山ダム
▽福島県いわき市にある鮫川の高柴ダム
▽長野県伊那市にある天竜川の美和ダム
です。

これらの緊急放流について、国土交通省は「事前に関係機関を通じて下流の地域住民への周知をして実施した」としたうえで、「放流が原因で大規模な氾濫が発生したという事実は今のところ確認されていない」としています。

出典:NHK Web https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191013/k10012129451000.html

結論:「緊急放流」という呼び方が不安を煽る。もっといい名前をつけましょう!

事前に通知するんだから、緊急ではないです。放流といいますが、元は大雨です。流れてきたものをそのまま流す、堰き止めることをしません。という意味のいい言葉、ないですかね?

おそらく、言葉が変わるだけで、ずいぶんイメージは変わると思います。

頭のいい人、考えてみてください~!

今回は、ちょっと難しい話でした。いつもか?

私も調べていて、いや~、よく考えてるな。ダムの中の人って、色々気遣いしながら、大変だな。と思いました。そういう表に出ない人の苦労や配慮の元で、みんな生活してるんですね。感謝感謝です。

といいながら、我が家は平穏無事に過ごしております。

ではでは!




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