おはようございます。元オタク少年のshigeです!
雑誌「日経サイエンス」最新11月号の特集は、「BMIで拡張する身体」
BMI(Brain-machine Interface)というのは、人間の脳とロボットなどの機械を直接つないで、今まで出来なかったことが出来るようになる、新しい可能性を広げる話です。
その中で、「第3の腕を手に入れる」という記事にビビッと来ました! 今日は、そんな話です。
日経サイエンス 2019年11月号
特集:BMIで拡張する身体
第3の腕を手に入れる
http://www.nikkei-science.com/201911_064.html
■ 「第三の腕」とは? 人工的に付け足した、新しい体の一部
人間の腕は2本と決まっている。だれが決めたんでしょうか?
昆虫は6本脚だったり、タコは8本脚だったり。
人間に第三の腕があってもいいじゃないか!?
ということで、くっつけてみたのが「第三の腕」
使い道は、色々これから模索していく段階です。最初から用途が決まっているわけではありません。だから楽しい。
こっちなんか、2本も追加して、第3・第4の腕を生やしてます。
第三・第四の腕を使えるロボアーム。だんだん感覚に馴染んできて万能感があった。良い。 #CEDEC2019 pic.twitter.com/dyLw2EZtog
— ゆーとIPD62mm@VRファイルマネージャー (@yutoVR) September 5, 2019
■ 「BMI (Brain-machine Interface)」とは?
BMIとは、人間の脳と機械を直接つなぐ技術や概念。人間が思っただけで、動いちゃう、みたいな。
だれしも手や足を動かすぞ!って意識しなくても動けていますよね。無意識に体が動く感覚。これをBMIでも実現しようとしています。つまり、ふと思った瞬間に、第三の腕が思い通りに動いている。
いや~、これが実現すると、奇妙なことが起きます。今までなかった腕が勝手に動くわけですから。ちょっと慣れるまで微妙な動きになりそうです。いや、そうじゃない、とか。人間の違和感を察知して、動きを補正してくれればいいんですが、そこまで賢くなるのかなぁ?
BMIは機械自体が賢くなることと、それを装着した人間がBMIに慣れることの両方が揃わないと、うまく使えないでしょう。人間の順応性がどのくらいあるのか、まだ未知数です。
第三の腕を使ったスポーツ大会や、技能オリンピックなどで競うと、凄い人が出て来そうです。ゲームにすれば、レベルアップが加速します。
■ パナソニックと早稲田大が共同研究成果を発表
今年1月に、パナソニックと早稲田大が共同研究の成果を発表して、話題になりました。
こちらは、BMIというよりは、普通の装着型ロボット。視線と声で操作します。目的となるモノを見る、そして、声で指示する。操作らしい操作ではないですが、操作には変わりない。
思うだけで操作情報を読み取るのは、まだハードルが高い。でも、ロボットアームを動かして、人の動作を助けることはもうできる時代になってきました。
早大とパナソニックが共同開発へ
視線と声で操る「第三の腕」
(2019年01月25日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1901/25/news140.html
まだ、ぎこちなさはありますが、将来が楽しみな技術です。工事現場では助かるでしょうね。
■ 未来は、腕を何本でも増やせる??
じゃあ、将来は腕を何本でも増やせるようになるのでしょうか?
原理的には、出来そうですが。あまり腕が多くなりすぎると、頭が混乱しそうです。ちょっと考えただけで、あちこちの腕が動いてしまって、からまっちゃうんじゃないかと。
人間の脳が疲れてしまいそうです。コントロールする、慣れる(学習する)という前提だと、限界があるでしょうね。
逆に、腕が自律して、人間の脳に対して忖度しながら、動いてくれるようになると、脳の負担は減って、いい感じになるかもしれません。そのときは、もう「第三の腕」というよりは、ペットのような存在かもしれません。自分の一部ではなく、よきパートナー。そうやって制御を切り離さないと、とっても複雑になります。
人間とロボット、早いうちから、一緒に暮らしていれば、慣れるのも早い筈。
いい関係になって、体が拡張されると、まったく新しい未来が見えて来そうです。
あなたも、1本、新しい腕いかがですか?
ではでは