AIに感情を読み取られる! 最新防犯カメラ AI・DOL PROJECT(テレビ東京)

今日は、テレビ番組から最新技術をご紹介します。

AI・DOL PROJECT(テレビ東京)
2019年5月13日(月) 25:00~25:30 放送分
より

モーニング娘。’19などハロプロメンバーが、AIなど最先端の技術を紹介する番組。実際にAI技術が使われている現場で直接取材して、素朴な疑問をぶつけているので、すごくわかりやすい番組です。

■最先端の防犯カメラは、人間の代わりにAIが監視してくれる!

紹介されているのは、

DEFENDER-X / ディフェンダーX
防犯カメラの映像情報から「不審者」を事前に感知するシステム

なんと、AIが「不審者」を見つけて警告を発してくれる、優れもの。

今や、お店には多数の監視カメラが設置され、店内の映像をしっかり捉えられるようになりました。でも、その映像を監視するのは人間だったりするわけです。たくさんのカメラ映像を見逃さないように監視するのはとても大変。

そこで、AIが怪しそうな人を察知して、警告を出してくれるシステムが登場しました。監視作業はずいぶん楽になりそうです。AIは人間の代わりに、24時間365日、休みなく監視することができます。もう警備員はいらない時代が来るのでしょうか。ちょっとビックリですね。

■万引きしようとする犯罪者の心理をAIが読む

このシステムでは、万引きの行為ではなく、万引きしようとする犯罪者の「心理」を読むことが特長です。

万引き行為を検出しようとすると、お買い物袋に入れたのか、万引きしようとして自分のバッグに入れたのか、判別が難しいのです。

そこで、このシステムでは、犯罪者の心理を読むことで、より確実に犯罪を捉えることに成功しました。感情認識というAIの最先端分野です。人間には判別できない微妙な差異から、感情を読み取ってしまうのです。

また、犯罪者の心理がわかると、犯罪が起きる前から警告を出すことができます。警備員が、いち早く現場にかけつけて、犯罪現場をその場で取り押さえたり、不審者に警告を出して犯罪を未然に防ぐこともできます。

ここではやはり、犯罪者を取り押さえるには、人間の警備員が必要ですね。人の居場所が残っていて良かったです。

■AIは人の感情をどうやって判断しているの?

では、AIはどうやって、人の感情を読み取っているのでしょうか。

実は、人間が無意識のうちに動いてしまう「反射」を解析し、精神状態を割り出しているのです。

意識ではなく、無意識の動きを検出している。ここがポイントです!

つまり、意識的な動き、わるふざけや、万引きするマネの演技には反応しないのです。実際に番組では、ハロプロメンバーが演技で万引きするマネをしてみましたが、「不審者」とは判別されませんでした。

さらに、
DEFENDER-X / ディフェンダーX
HPの説明によると

人の全身の「振動」を感知している

※「攻撃的」になったり「緊張」することで、振動数はより多く・より強くなる

というのです。

体の振動から感情を読み取れるなんて知ったら、思わず緊張して動けなくなってしまいますね。なにも悪いことをしていないのに「不審者」と思われたらどうしよう、と緊張すると、本当に「不審者」と認識されてしまうのでしょうか? なんか、眠れなくなってきました。www

■誤認識しないの?

少し心配なのは、AIが間違えることはないのでしょうか?

正常なのに「不審者」とみなしてしまったり、見逃してしまうと困りますね。

実は、このシステムは、既に大きなイベントで使われて実績があります。

2014年ソチオリンピックでは、1日12万人を監視し、2620人の不審者を検出。その人達を係員がチェックしたところ、2410人(92%)が刃物、薬物など、持ち込み禁止物を所持していた。さらに、犯罪発生件数はゼロ件だったので、見逃しはゼロ。

という驚異的な正解率なのです。

ここまでくると、人間がチェックするより、AIに任せた方が正確なようです。さらに、何万人チェックしようがAIは疲れません。今後、コストも安くなるでしょうから、人を雇うより、AIの方が安くて正確、と言えます。

ただ今のところは、最終判断までAIに任せるわけにはいきません。まず、AIが不審者をピックアップして、最後に人間がチェックする、というのが最適な組み合わせと言えるでしょう。

犯罪現場をリアルタイムに確認して、犯罪者をいち早く確保し、被害を最小限に食い止めることもできます。そうなれば、犯罪の抑止効果も期待できるでしょう。

AIによる監視カメラの進化、凄いですね。悪いことしちゃ、ダメですよ。全部、AIが見てますから~っ!

ではでは。

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