はやぶさ2は順調です。私は元オタク少年のshige、眠いです。
はやぶさ2は今年2019年11~12月頃に小惑星リュウグウを出発予定。それまで、しばしユルユルと観測、実験を続けています。
もうやることやった。あとはゆっくりさせてくれよ、という感じでしょうか。
■ ターゲットマーカ(TM)の投下実験とは?
小惑星っていうくらいですから、小惑星リュウグウは小さいんです。直径900mくらい。月よりず~っと小さい。小さいと重力も小さい。メチャメチャ小さい。想像もつかないくらい、小さい!
その小惑星リュウグウの重力の小ささを、今やっている実験で実感できそうです。
昨日、小惑星リュウグウの高度1km付近から、ターゲットマーカ(TM)を投下しました。
実験計画はこんな感じ。横軸が時間軸(日付)です
9月16日 22:25JST、高度は2.3kmです。
この後ですが、MINERVA-II2 ローバ2分離運用(10月予定)のリハーサルとして、探査機はターゲットマーカ(TM)2個を9/17 0:00~2:00JSTに分離して9/23頃までTMの観測を続ける予定です。
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) September 16, 2019
地表まで1日という情報もありましたが、もっとかかることも想定しているようです。
■ 地表まで数日! 重力の小ささを実感!!
高度1kmの高さから落として、地表まで数日かかります!!!
ゆっくりと、小惑星リュウグウの地表に到達するまでを観測します。
地球ならあっという間、数分だと思います。
この差が、重力の差ですね!
■ ターゲットマーカー投下の連続写真が感動的!!
今回、2つのターゲットマーカーを投下します。
まず、1個目。落ちていく様子が見えます。というのはウソ!
ターゲットマーカーが落ちていくのではなく、本体のはやぶさ2が上昇しているので、落ちているように見えているだけ。ターゲットマーカーはほぼ静止している状態です。ここから重力加速度によって、徐々に速度を上げて(と言っても秒速数センチですが)地表へ向かいます。
なんて、気の遠くなる話なんでしょう。
ターゲットマーカ(TM)分離の画像です! まず1個目(TM-E)です。
分離時刻:2019/9/17 01:17JST
地表高度:1km
4秒毎の連続画像(約1分)の重ね合わせ。探査機が11cm/sで上昇しながら撮影。TM降下速度はまだほぼゼロ。(C) JAXA、千葉工大、東京大、高知大、立教大、名古屋大、明治大、会津大、産総研 pic.twitter.com/GI6wm7lM4n
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) September 17, 2019
こちらが2個目の投下の様子。1個目と全然見分けがつきません。
こちらは2個目のターゲットマーカ(TM-C)分離画像です!
分離時刻:2019/9/17 01:24JST
地表高度:1km
4秒毎の連続画像(約1分)の重ね合わせ。
探査機が11cm/sで上昇しながら撮影。TM降下速度はまだほぼゼロ。(C) JAXA、千葉工大、東京大、高知大、立教大、名古屋大、明治大、会津大、産総研 pic.twitter.com/0PhVzKAOSw
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) September 17, 2019
ともかく、美しい! ビューティフル~~!!!
このあと、精密にターゲットマーカーの位置を観測して、重力の謎を調べるみたい。
でも実は、これはリハーサルなんですよ。
来月、ミネルバ(MINERVA-II2 ローバ2)と呼ぶ小型ロボットを投下して実験する、リハーサルなんですね。MINERVA-II2 ローバ2はもともと、小惑星リュウグウの上を移動しながら観測する予定だったんですが、調子がいまひとつで、予定していた観測は期待できず。投下実験用に回されちゃったんです。
ちょっと残念なMINERVA-II2 ローバ2くん。でも、小惑星の重力の謎を調べる重要なミッションをいただきました。地味だけど、とっても重要な任務です。がんばってね!
ではでは、続報をお待ちくださいませ!