はやぶさ2の2回目タッチダウンが大成功!
その興奮はまだ続いています。
一方で、詳細画像の公開は少なく、おそらく次回2019年7月25日の記者会見で、新しい画像が公開されると期待しています!
■ 2019年7月25日の記者会見
はやぶさ2の最新状況です。7月11日のタッチダウン成功後、しばらく公開情報が少なくなっていたのですが、今回は貴重な情報と映像が公開されました。
小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会
2019年7月25日(木)15:00~16:00登壇者
「はやぶさ2」プロジェクトチーム
JAXA研究員
https://fanfun.jaxa.jp/jaxatv/detail/15009.html
第2回タッチダウンの小型モニタカメラ(CAM-H)画像による10倍速動画です。CAM-Hは寄附金で搭載されました。ありがとうございました!
撮影時刻: 2019/7/11 10:03:54~10:11:44(JST)
開始時高度 約8.5m、終了時 約150m。© JAXA 協力:東京理科大学 木村研究室
記事: https://t.co/0VVaJpmIYw pic.twitter.com/PelqRSKsYm— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) July 26, 2019
■ はやぶさ2のミッションは、太陽系のヒミツ解明
はやぶさ2は、小惑星探査衛星。小惑星「リュウグウ」を詳細に調べているところです。
小惑星「リュウグウ」には太陽系ができた46億年前の物質がそのままの状態で残っていると考えられています。そのリュウグウ表面と、地中1m付近から、サンプル(岩や砂のカケラ)を採取できた筈。
これを地球まで持ち帰り、何年もかけて世界中の研究機関で分析する予定。その結果、太陽系のヒミツが解明できると期待されています。
■ はやぶさ2「2回目タッチダウン」で、宇宙の歴史を手に入れた!
はやぶさ2が2回も「タッチダウン」したのには大きな意味があります。
1回目のタッチダウンでは、リュウグウ表面からサンプルを採取。
2回目のタッチダウン前には、人工クレーターをつくって、リュウグウの地中1mくらいまで掘り起こしています。太陽の熱や放射線にさらされていない、本当に46億年前からタイムカプセルに閉じ込められた状態のような岩や砂のカケラを手に入れた。
それは、人類がまだ誰もやったことのない偉業なのです。おそらく、今後20年くらはNASAも同じような探索をすることはないだろう。とまで言われています。そのくらい世界最先端のことなんですね。
■ そもそも、着陸じゃなくて「タッチダウン」とは?
はやぶさ2は小惑星リュウグウに「タッチダウン」しましたが、着陸はしていません。どう違うのでしょうか?
はやぶさ2が小惑星リュウグウに接触しているのはほんの一瞬。着陸して静止させるのは、技術的に難しいし、機体が壊れてしまうリスクが高まるのです。サンプルを取得したら、すぐに上昇する。
接しているのがほんの一瞬なので「タッチダウン」と呼んでいるわけです。
■ 3回目のタッチダウンはあるの?
結論から言うと、3回目のタッチダウンはありません。
この後は、11~12月にはやぶさ2から飛び立ち、地球へ帰還する航路にはいります。
それまでは、小惑星リュウグウの周りを回りながら、詳細な観測を続ける予定です。
もうお腹いっぱいの、はやぶさ2。安全に地球に戻ってきて欲しいですね。
ではでは。