薬が苦いって、いまどきの子どもはわかるかなぁ? イマドキは、いい感じにコーティングされた薬や、いい感じに味付けされた薬が増えていて、あまり苦くない感じがするけどね。 なぜ薬は苦いのか?という素朴な疑問。 薬が苦い理由、どんな答えなのか、見ていきましょう。
元オタク少年のshigeです。こんばんは。
チコちゃんに叱られる!「さんまの内臓なぜおいしい?・浦島の玉手箱って何?ほか」
NHK総合1
2019年10月25日(金) 午後7時57分~ 午後8時42分
2019年10月26日(土) 午前8:15~午前9:00【出演】岡村隆史,【ゲスト】渡辺いっけい,若槻千夏
【リポーター】塚原愛,【声】木村祐一,【語り】森田美由紀
「薬が苦いのはなぜ?」
本当に素朴な疑問ですね。なんで、そんなことを思いついたんでしょう?
岡村さんの答えは「苦い味で、菌を殺す!」
そんなわけないよね。苦いだけで、菌が死んでいくなら、病気なんてなくなっちゃうよ。
チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃね~よ!」って叱られちゃいました。残念~! まあ、お約束ですね。
チコちゃんの答えは「水に溶けにくくするため」
むむむ? って感じ。 水に溶けにくいことと、苦いことは、関係あるのかなぁ? と、さらに疑問が増えてしまいました。
多くの薬は小腸で吸収されることを想定しているそうです。小腸の中で、ゆっくり時間をかけて、体に吸収されていく。そのとき、薬の成分が水に溶けやすいと、かえって小腸で吸収されにくくなっちゃうんだとか。
小腸で吸収されやすくするために、わざわざ「水に溶けにくく」している、と。
あ~ややこしくなってきました。元オタク少年、ちょっと混乱しています。常識と真逆の展開について行けません。これは、視聴者をグッと惹きつける演出かも。疑問を持たせて、その先に注意を向けさせる作戦です。ともかく、ここは、信じましょう。
「水に溶けにくい」アルカロイド成分が苦い
古来から天然の薬草として親しまれてきた「ヨモギ」「ドクダミ」「ハス」などに含まれる薬用成分は、必要以上に飲むと毒になってしまします。だから大量に摂取しないように、人間は薬用成分を苦いと感じるように進化したそうです。
なるほど。薬が無い時代に、薬草はすごく役に立ってきたんだけど、大量に飲むと危険。だから、苦く感じた方がいいと。凄い進化の過程ですね。宇宙の神秘です。ちょっと大げさか。
この薬草が持つ薬用成分(毒、苦み成分)の総称をアルカロイドと呼びます。アルカロイドは水に溶けにくい性質を持っている。だから、薬にもアルカロイドに似た水に溶けにくい成分をつくって、入れているんだとか。アルカロイドは苦いけど、水に溶けにくい、という薬に必要な機能を持っています。
あ~、ややこしい。もしかして、水に溶けにくくて、甘~い成分をつくったら、ノーベル賞ものですかね!? アルカロイド以外にいい物質がないものか、ちょっと気になります。
お鍋のときに出るアク(灰汁)にもアルカロイドが含まれます。もしかして、アク(灰汁)を飲むと、カゼが治るのかな?と勘違いしそう。そんなわけないよね。
「良薬口に苦し」の図
昔から、薬は苦いもの、と思われてきました。それが常識。でも、それはおじさんの感覚かもね。
ともかく、今でもアルカロイドに似た成分が使われているというから、この方程式は成り立つみたい。へぇ~、って感じです。
↓
水に溶けにくくする
(水に溶けにくい成分は苦いけど、薬にわざと混ぜている)
↓
だから、薬は苦い
ちょっとひねりが入った三段論法です。なんだか、わかったような、わからないような。
苦み成分(アルカロイド)が水に溶けにくいというのは、わかりましたが、苦み成分を使わずに水に溶けにくくする方法がないのか、疑問です。論理飛躍してますね。番組の時間の関係で省略されたのかも。細かい点が気になる、元オタク少年でした。
薬は水に溶けにくくしている、というのは意外でした。さっと溶けて、すぐ効く、みたいなCMが多いですからね。人の感覚と実際の薬の働きは違うということかな。ま、夜眠れなくなりそうだから、気にしないことにしよう~っと。
もう1つのテーマ、「なぜサンマの内蔵はおいしく食べられるの?」はこちらから
⇒ なぜサンマの内蔵はおいしく食べられるの?(NHKチコちゃんに叱られる! 2019年10月25日放送)
ではでは