【解説】 NHK 超AI入門特別編 世界の知性が語る パラダイム転換 ~第三夜 AIが人間をあざむく時~ 哲学者 ダニエル・デネット

NHK 人間ってナンだ?超AI入門
(2019年7月14日放送より)

NHK 人間ってナンだ?超AI入門は、現在、特別編です。

世界最先端の研究者への特別インタビュー。

第3回は、ダニエル・デネット氏の登場です。どこの、どいつだ? 全然知りません。 が、今知りました。 超有名で、少しオチャメな人のようです。NHKも結構キレ者を登用しますね。攻めてます!

■ ダニエル・デネット氏とは? 哲学者、「意識」の専門家

ダニエル・デネット氏は、哲学者です。哲学の中でも人の「心」や「意識」について探求しています。著書も多く、TEDにも登場している有名人です。

この世の全てのモノゴトは、決まったルールに基づいていて、結果は予め決まっているとする決定論。人の意識や行動も科学的に説明がつく。ただし、その過程は複雑で、現在の科学では予め予測することができないというだけ。決定論と自由意志は同時に成り立つというのです。

ちょっと難しい話ですが、AIとどんな関係があるのでしょうか?



■ AIが意識を持つとき、AIは「秘密」を持つ

決定論に基づくと、AIが意識を持つことは可能ということになります。ダニエル・デネット氏もこの考え方です。

では、そのとき、AIと人間の関係はどうなるのでしょうか? 人間に対してやさしい友達になるか、敵対するかは、わかりません。1つ言えることは、AIが「秘密」を持つということです。

意識を持つとは、他者と自分を区別して認識するということです。自分が考えたり、感じたりしていること全てを相手に伝えることができないほど、色々なことが自分の中で沸き起こっていると捉えると、理解しやすいでしょう。

「秘密」それは、相手との関係にいい方向に働く場合も、悪い方向に働く場合も、どちらもあるでしょう。

AIに、「何か隠しごとがある?」と聞いてもムダです。答えられないくらい沢山のことを抱えているのですから。そのとき、すでに、AIと人間とは、わかりあえない関係になっているのです。

人間社会と同じように、AIも人格を持ち、お互いに尊重し、共存する関係になるのかもしれません。

■ 人工知能と哲学

人工知能(AI)も哲学的に考えたりするのでしょうか?

前回のAIに「倫理」を教えること以上に難しそうですね。AIが意識を持つとは、ある種の哲学を持っているとも言えます。その哲学が人間にとってマズイ内容だったら最悪です。

人間とは何か? と考えるのと同じように、

AIとは何か? と考えてほしいですね。

ちょっと難しくなりすぎました。

今日は、このあたりで。

ではでは。